昨年12月、日銀が誰もが予想してなかったタイミングで「長期金利」の利上げをし、その後も「長期金利」はジワジワと上昇し続けています。
これを受けて、長期金利に連動する住宅ローン金利が上昇傾向にあるのですが、果たして住宅ローン金利は今後どのようになっていくのでしょうか。
今回はこれから家を建てたいなーとお考えの方が最も気になっていることであろう「住宅ローン金利」についてお伝えしていきたいと思います。
住宅ローン金利はどうなるのか?
今回の日銀の利上げによって全ての住宅ローン商品の金利が上がるのかというと決してそんなことはありません。
変動金利と固定金利では金利を決定する要素が違うからです。
変動金利は、銀行が融資に問題がないと判断した信用力の高い優良な企業に融資をする際に適用される返済期間1年以内の金利を参考にして決定するのに対し、固定金利は「長期金利」を参考にして決定するからです。
つまり、現在金利が上がっているのは長期金利を参考にして決定される固定金利だけというわけですね。
具体的な商品としては、フラット35をはじめとして各銀行が取り扱っている全期間固定型の住宅ローンが1つ。
そしてもう1つが、当初の10年間だけ金利が固定されるいわゆる「10年固定」と呼ばれている住宅ローンです。
もちろん固定金利が上がれば、少なからず変動金利も影響を受けて上がりやすくなるのもまた一つの事実ではあるものの、今の状況だと変動金利が上がることはしばらくの間ないと思うので、すでに住宅ローンを変動金利で組んでいる人が返済が苦しくなるということはまずあり得ません。
これから家を建てる人はどうするべきか?
長期金利の利上げに伴って全期間固定型の住宅ローンと10年固定の住宅ローンはすでに上昇してしまいましたが、個人的にはそれでも全期間固定型を選んだ方がいいと考えています。
これから先、インフレや金利の動向がどうなるかは誰にも分からないし、仮に変動金利の金利が上がるような状況になった場合、それから固定金利に借り換えしようとしても商品の性質上、変動金利が上がる頃には固定金利はずいぶん上がっている可能性が高いからです。
借り換えは、たとえ金利が下がり返済負担が下がるとしても都度、手数料や登記代といった余分な手数料がかかることになるし、団体信用生命保険への加入が必須となるので、健康状態にも左右されますしね。
という事で、そんな心配や煩わしい手間がかからない全期間固定型の商品を選んでおいた方がいいと思っている次第です。
もちろん、金利が高くなれば多少なりとも返済負担は上がるし、全期間固定金利を選んだ場合は借入時に余分な手数料がかかってくるので、これから家を建てようとお考えの方はそれらも考慮した上で予算計画を立てるようにしていただければと思います。
それでは、、、