シンプルノート 金沢北スタジオ

適切な土地面積を知る方法(二階建て編)

過去3回に渡り「平屋」を建てることを前提として、自分がどれくらいの広さを求めているかを具体的に数字にしていただいたのですが、家の広さをご理解いただくと共に、必要な土地の広さもご理解いただけたのではないかと思います。

ただ、たとえ空前の平屋ブームが訪れているとはいえ、みんながみんな平屋を求めているわけじゃないし、全ての地域で平屋を建てることが出来るわけではないので、今回は「2階建てバージョン」でお伝えしていきたいと思います。

イメージとしては、土地面積が45坪未満だと2階建てになってしまうかなーと考えているので、前回までとはちょっと角度を変えて、45坪の土地ー(余白10坪+駐車場スペース13.5坪(4.5坪×3台)+デッキスペース3坪)=18.5坪が1階部分となる2階建てのお家がどんな感じになるのかについてお伝えしていきますね。

18.5 坪=37帖の1階部分

それでは、玄関から一つ一つ考えていってみましょう!

まず外玄関に1帖、内玄関と玄関ポーチにそれぞれ1帖ずつ、そして土間収納に1帖の合計4帖必要だとすると、残りは33帖になりますよね。

続いて、水回りです。

トイレは1つで1帖、お風呂は1坪タイプで2帖、洗面スペースに1帖、脱衣スペースに2帖必要だとしたら水回りの合計は6帖になりますよね。

そして、残りは27帖ということになります。

では続いてLDKです。

対面式のキッチンに4人掛け(90cm×150cm)の食卓を置き、3人掛けのソファー(80cm×200cm)を置く場合、ちょうどいい広さは16帖なのですが、このLDK内に階段をつくるとしたら階段スペースを加算しないといけないので、2帖をプラスした18帖がLDKスペースとして必要な広さとなります。

というわけで、27帖から18帖を差し引くので残りは9帖となります。

2通りの考え方

では残り9帖ではどのようなスペースをつくることが出来るのか?

考え方の1つは、寝室と収納を1階につくるということです。

仮にセミダブルベッドを2台置くとか、シングルとダブルを組み合わせるとか、あるいは布団を敷いて寝るのであれば、寝室は6帖あれば充分なので、残りの3帖は収納スペースとして確保することが出来ます。

そして、子供部屋+@を2階に持っていくという感じですね。

もう1つの考え方は、寝室と収納を2階につくり、子供部屋を1階につくるということです。

9帖ということは4.5帖を2室つくるイメージですね。

この場合、1階に充分な収納をつくることが出来ませんが、子供部屋が1階にあるため、子供たちのものや常時着用する衣類などはこの部屋に置いておくことが出来ます。

なので、この部屋さえ有効活用出来れば、LDKがそう散らかることもないのではないでしょうか。

子供たちだって親の気配が感じられない2階より親の気配どころか姿まで見ることが出来る1階の部屋の方が、自分の部屋を使いやすいでしょうしね。

ただこの考え方の中には廊下が含まれていないので、プライバシーも考えて廊下が欲しいと思っている方なんかはまた違った考え方をすることになるんですけどね。

いかがでしたか?

なんとなくイメージしていただけたでしょうか。

今回は、分かりやすく説明させていただくために土地の広さから逆算して考えてみたのですが、土地を探す時は、どんな家にしたいかをある程度明確にした上で必要な土地の広さを算出するという流れになるかと思います。

なので、土地を探す前にまずは自分が建てたい家や広さをある程度明確にしていただくためにぜひこの考え方を覚えておいていただけたらと思います。

それでは

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