シンプルノート 金沢北スタジオ

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住宅ローン金利の仕組みと今後の動向

今年の春闘で順調に賃金が上昇したこともありついに日銀が17年ぶりにマイナス金利を解除する運びとなりました。

これを受けて住宅ローン金利が上がることになるため返済に苦しむ人が増えるだろうというニュースをチラホラ目にするのですが、果たして住宅ローン金利は今後どのようになっていくのでしょうか。

というわけで今回は、これから家を建てたいなーとお考えの方が最も気になっていることであろう「住宅ローン金利」についてお伝えしていきたいと思います。

住宅ローン金利は上がってしまうのか?

住宅ローンには変動金利と固定金利があるのですが、今回の日銀のマイナス金利解除によって全ての住宅ローン商品の金利が上がるのかというと決してそんなことはありません。

というのも、変動金利と固定金利では基準となる金利が違っていて今回のマイナス金利解除の影響を受けるのは固定金利だけだからです。

具体的な商品としては、フラット35をはじめとして各銀行が取り扱っている全期間固定型の住宅ローンが1つ。

そしてもう1つが当初10年間だけ金利が固定されるいわゆる「10年固定」と呼ばれている住宅ローンです。

もちろん固定金利が上がれば、少なからず変動金利も影響を受けて上がりやすくなるのもまた一つの事実ではあるものの、今後、変動金利が上がるとしてもまだまだ時間がかかることが予想されるので(本当に景気が良くなるまで変動金利は上がらないと思われます)すでに住宅ローンを変動金利で組んでいる人が返済が苦しくなるという報道はまずあり得ないと思っている次第です。

これから家を建てる人はどうするべきか?

今回のマイナス金利解除を受けて、全期間固定の住宅ローン金利は上がり変動金利との差が1~1.5%ほど生じるため、全期間固定の住宅ローンは選択肢にくくなります。

全期間固定の商品は、返済負担が上がるだけじゃなく余分に初期費用としてお支払いする手数料が必要になるためその分家にかけられる費用も減ってしまいますしね。

とはいえ、じゃあ変動金利がいいのかというと、それはそれで「そうですね」とも言いにくいのが正直なところです。

これから先の金利動向がどうなるかは誰にも分からないし、仮に変動金利の金利が上がるような状況になった場合、それから固定金利に借り換えしようとしても商品の性質上、変動金利が上がる頃には固定金利はずいぶん上がっているからです。

借り換えは、たとえ金利が下がり返済負担が下がるとしても都度、手数料や登記代といった余分な手数料がかかることになるし、団体信用生命保険への加入が必須となるので、健康状態にも左右されますしね。

そんなわけで個人的にはどちらかというと全期間固定をオススメさせていただいている次第です。

もちろん、金利が高くなれば返済負担は上がるため、それに合わせた予算設定も必要になってくるので、これから家を建てようとお考えの方はそれも考慮した上で資金計画を立てるようにしていただければと思います。 

それでは

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